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日本発 物質材料研究のオープンアクセスジャーナル
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お知らせ

STAMセミナー開催のお知らせ■応用物理学会秋季学術講演会(新潟)

2016.08.09注目イベント/Events

STAM誌が注目する出版トレンド : 続々・オープンサイエンスと著作権―AIも?

2015年秋・2016年春に開催して反響を呼んだSTAM オープンサイエンスセミナー、今回はいよいよAI の時代へ向かう
データ駆動型研究の流れを受けての第3弾です。
世界に追随して日本でも実践の段階に入ったオープンサイエンス政策。データ中心の研究が推進される中で、テキスト・
データマイニング(TDM)、そしてAI といった話題まで、材料科学の領域にも新しい考え方として議論が盛んになって
きました。こうした状況を背景に、内閣府で行われている議論「次世代知財システム検討委員会」の委員でもおられる
福井健策先生を講師に迎え、日本の行方を左右する「次世代の知的財産権の形」についてご講演をいただきます。
皆様のご参加をお待ちしております。

講師紹介

弁護士/ニューヨーク州弁護士。骨董通り法律事務所 for the Arts 代表パートナー。シンガポール国立大学(NUS)
リサーチスカラー(アジア諸国の放送政策に関する助成研究)を経て、1999 年- 内藤・清水法律事務所(現青山
総合法律事務所)パートナー、2003 年骨董通り法律事務所を設立 (現在、同代表パートナー)。日本大学芸術学部
客員教授を兼務、総務省AI ネットワーク化検討会議委員、国立国会図書館納本制度審議会 会長代理、内閣次世代
知財システム検討委員会委員、ほか。
『著作権とは何か』『著作権の世紀』、近刊は『誰が知を独占するのか』(集英社新書)、『18 歳の著作権入門』
(ちくま新書)など。

開催概要

日 時:2016年9月14日(水)12:15~13:00
場 所:新潟朱鷺メッセ展示ホール B-11
主 催:物質・材料研究機構
参加費:無料(※参加は応用物理学会講演会参加者に限ります)

プログラム:
STAM Updates(山口 周、STAM編集長/東京大学大学院工学研究科教授)
講演『オープンサイエンスと著作権―AIも?』(福井 健策、骨董通り法律事務所弁護士)
Q&Aセッション(山口 周 × 福井 健策)

参加申込み:
下記ページよりWebでお申込みください。
ウェブでの事前申し込みは締め切りました。
セミナー当日にRegistrationのランチョンセミナー受付にて整理券を配布いたします。
詳しくはこちらをご参照ください。

セミナー事前質問

研究の一手法として、学会や出版社が発行するオンラインジャーナルから、出版論文の本文テキストやデータを機械的に
ダウンロード(Text and Data Mining, TDM) をする時、「自分の研究用途」とは、どこまでと考えればよいでしょうか。
計画当時よりTDM の有用性があり、民間から利用希望があるまでに発展すれば、そこから新しい科学技術に繋がる可能性が
あります。そうした時:

Q1
研究テーマに関する複数のジャーナルから、本文(XML, TEXT), 図表(JPEG) をTDM し、自分が管理するサーバに保存、
言語処理やデータ抽出、あるいは機械学習のツールやアプリケーションを使って新たな体系として取り出した結果を、
自分の成果物として他機関や他国の同僚と共用して良いでしょうか?

Q2
Q1の結果を、有償で提供して良いでしょうか?

Q3
Q1と類似の研究を他の研究者や研究機関が行っている場合に、それらの結果を持ち寄り、皆で使えるようなウェブ
プラットフォーム化する時、一次出版者(ジャーナル発行者や著者)に対して許諾を求めたり、ロイヤルティの支払いが
必要になるでしょうか?(大量のTDM をすれば、個々の論文やジャーナルの利用権利毎に許諾を求めることが実際的では
ないので、実際にはどうすればよいでしょうか?)

Q4
Q3のような情報プラットフォームが多くの人に支持され、持続的にデータを更新するための機械学習やAI の開発費
として、若干の使用料を研究者や企業に課金をして支援をして欲しいと考える時、一次出版者に対して何らかの還元の
義務を負う可能性はあるでしょうか?私の研究成果としての財産権が守られる範囲は、どこまでなのでしょうか?

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